写真と心の中に刻まれた、ある日の旅のワンシーン…
鉄道と列車、駅舎巡り、エアラインと言った乗り物系の他、旅で訪れた街の風景、気になるモノ、宿泊したホテルなんかも綴った旅行記ブログ。日本全国、たまに海外へ…
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日本全国、列車に乗り駅を巡る旅をしていると、ふと下車したローカル線の駅の近くで、意外と目にするのがお菓子屋さんです。
お菓子屋と言っても、支店がいくつもあるよう規模のお店ではなく、家族経営で小さないながらも、昔からその地域に根付いている「地元のお菓子屋さん」といった雰囲気を感じるお店です。和菓子屋である事が多いですが、洋菓子屋もあります。きっと地元の人の日々のお茶請けであったり、慶事弔事ではわざわざやって来る大切なお客様をもてなすお菓子というふうに、色々な場面に溶け込んだ地元の定番店なのでしょう。
甘いもの好きでそのようなお店を見つけると、ふらり誘われてという事も多々あります(笑)。 しかし、ローカル線の厳しい状況や、駅前の衰退が言われて久しいですが、そんな中でよくやってるなと思い、どことなく魅かれるというのもあると思います。昔は(国鉄の)急行が停車していたような駅や、ローカル線の主要駅、小さいながらも駅前に街並みが形成されているなど「ちょっとした規模の駅」で、よく見かけるような気がします。
駅旅で出会ったそんなお菓子をいくつか紹介します。食べ物は基本的に記録には残さない性質なので、何かと曖昧ではありますが…
JR東海・高山本線、古井駅前の和菓子屋で。4月、駅の桜も満開で桜の花びらが載ったお団子に引かれました。季節感溢れ彩りが奇麗で見ていても楽しいのは和菓子ならではです。
最中。JR東海・参宮線、田丸駅近くにて。
JR北海道根室本線、幕別駅前のお菓子屋で、シュークリームやら饅頭やらあれこれ選んで箱に詰め込みました。もちろんその日の内に食べ切り。 杉野菓子店という開業70年以上の地元の老舗だぞうです。
南海・浜寺公園駅駅前の老舗「福栄堂」の松露だんご(左)と抹茶だんご(右)。福栄堂の創業は明治40(1907)年で、この年はまさに浜寺公園駅の洋風木造駅舎が建てられた年で、両者は何と同い年!
JR東海・高山本線、飛騨萩原駅前のクレープ屋さんで。生クリーム、小豆を抹茶皮でくるんだ和風クレープ。
JR東海紀勢本線、高茶屋駅。まだ暑さが残る9月末、駅前の和菓子屋で。地元のお茶を使ったアイスクリーム。素材の味が生きていて、さっぱりとした味が美味しかったです。
鉄道ファンにもよく知られた鉄旅スイーツには、奥羽本線峠駅の「峠の力餅」、根室本線池田駅の「バナナ饅頭」などがあります。あとJR九州・日豊本線、宮崎市内の田野駅では、無人駅となった駅舎の駅務室跡にお菓子屋が入居しているという事がNHKの「にっぽん木造駅舎の旅」で紹介されていて、こちらもいつか訪問したいです。
買ったら後は、たいてい駅の待合室やホームのベンチに持っていって、コーヒーやお茶を買ってのんびり頂いている事が多く、この記事のクレープとアイスクリーム以外は。駅の待合室のベンチに置いて撮影したものです。訪れた駅で美味しいお菓子を食べるのは私にとって駅旅の楽しみの一つな訳で…。その時間が無い時は、車窓を楽しみながら頂いたり、ケーキみたいに持ち歩きが困難なものでカフェが併設されいるお店では、お茶がてら食べていきます。
菓子ではないのですが、駅の売店などで地元の製パン会社が作ったパンを発見するのも楽しみです。特に名物という訳でなく、ただのあんパンとか何の変哲の無いパンだったりしますが、パッケージを見てこの地域の会社が作っているんだと思うと嬉しくなりつい購入してしまいます。
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