紀勢本線の木造駅舎を巡る旅(1)~湯浅駅から白浜駅~

湯浅駅、昭和の面影残る街並みを歩く

 昨日、夜の浜寺公園駅を見た後、大阪のなんばに宿泊し南海本線、紀勢本線と乗り継ぎ、最初に降りたのは湯浅駅です。

JR西日本・紀勢本線、湯浅駅の古びた木造駅舎

 10年近く前、有田鉄道が廃止になる前に、この駅にはついでに降りた事があるのですが、気になって改めて降りてみました。

 駅舎は改修されていますが、袴腰屋根が印象的な古さを感じる木造駅舎です。10年前とあまり変っていないようです。

紀勢本線・湯浅駅、駅舎内部天井の洒落た照明の台座跡

 湯浅駅は特急くろしおが停車し、JR社員が勤務する直営駅で、主要駅の風格があります。こういう木造駅舎にあたりまえのように駅員さんがいると、昔ながらの駅の風情を感じます

 天井に残る正方形の照明の台座の装飾が、ギザギザなど洋風な装飾が施され洒落た感じがします。

 湯浅駅は駅の顔とも言える正面の車寄せが、新建材か何かで改修された新しいものになっていて、木造駅舎とはちくはぐな印象を受けます。改修されているとは言え、袴腰屋根、木製造り付ベンチや屋外の下車客用改札口など昔の駅の造りを残し、名駅舎に成り得る要素は持っているのちょっと残念です。

紀勢本線・湯浅駅周辺、昭和の面影残す商店街

 駅を見た後は駅前の商店街に出ました。シャッターが下り閉店している店もあり苦戦している感はありますが、細い道にいくつも年季が入った商店が並んでいる様子は「昭和の商店街」の趣で、街の中心、そして湯浅駅が主要駅なのだという印象を強くします。

紀伊由良駅

 小1時間、湯浅駅や駅前を見て普通列車に乗り紀勢本線を南下しました。湯浅-紀伊勝浦間は、比較的、近くにありながら駅巡りどころか、全くの未乗区間でした。この先、どんな風景とどんな絵機が待っているかわくわくします。

紀勢本線・紀伊由良駅、木造駅舎の前はタクシーだらけ

 次は紀伊由良駅へ。ここにも改修された木造駅舎が残っています。由良町の中心駅とは言え、それ程、利用が多い駅ではなさそうなのに、タクシーがずらりと駅舎周辺を固めています。駅にはタクシーの詰所が隣接しているので、タクシーのいい停車スペースでもあるのでしょう。しかし30分位、この駅に居たのですが、タクシーにほとんど動きは無かった様子…。

紀勢本線・紀伊由良駅の待合室

 紀伊由良駅待合室。紀勢本線の木造駅舎は待合室内も改修されている駅が多かったです。それは、つまりはきれいになっているという事で、一般乗降客向けには正しい方向なのですが、使い込まれ古く味わいのある雰囲気が好きな私みたいな変人…もとい(笑)、趣味人にはやや面白味が欠ける所。決して廃れすぎていたり、ただのボロがいいという意味ではないのですが…。でも、きれいに手入れされた待合室のおかげで、近くのコンビニで調達した昼食を気持ちよく食べる事ができました。

印南駅

 御坊駅から紀勢本線からそれ、紀州鉄道を往復した後、再び紀勢本線に戻り、印南駅で降りた時は、日が傾き始め夕方の色に…。

印南駅北側にあるカエルのオブジェは跨線橋

 駅の北側には、怪しげな巨大カエルがいて、じっと駅の方を見ていました。これ、紀勢本線の上を横切る道路の跨線橋。

紀勢本線・印南駅、駅舎柱のホーム案内のホーロー看板

 駅舎ホーム側の木の柱には、琺瑯看板のホームの方面案内看板が残り、レトロな味を醸し出しています。

 印南駅は駅名の通り、印南町の代表駅なのですが、駅前は一見、町外れの閑散とした感じがしますが、川を渡ると、役場などがある市街地に出ます。

印南駅に入線する紀伊田辺行き103系電車

 閑散としていた紀勢本線の列車ですが、夕方になり学生など帰宅する人々で賑わってきました。

紀勢本線の列車から見る日没の太平洋

 紀州の海を夕陽が染め上げていくのを、列車からただ見とれました…

南部駅の見事な池庭

紀勢本線・南部駅、猫耳のようなドーマー窓がのった木造駅舎

 ドーマー窓が2つちょこんと屋根に付いているのが猫耳みたいで、どこかかわいらしさを感じる木造駅舎の南部駅。ここも車寄せが改修されています。

南部駅、木々豊かで鯉が泳ぐ見事な池庭

 そして南部駅で私を驚かせたのが車寄せ横のこの池庭。鯉も泳ぎ見事に現役です。半数程度の特急が停まり、利用がそこそこ多い駅のためか、ブロック塀でしっかりガードされています。きっと乗降客の目を楽しませている事でしょう。

夜の岩代駅

紀勢本線・岩代駅、改修されながらも使い続けられる木造駅舎

 岩代駅に着いたのが、日が沈み暗くなってからでした。時間があれば駅から約700mの所にある有間皇子の結松記念碑でも見に行くのですが、まわりもりもすっかり暗くなっていたので、駅周辺をうろうろするに留めます。

 この駅舎も他の紀勢本線の駅舎と同じように改修されていて、木の質感溢れる木造駅舎らしい趣きは、正直いま一つだったのですが…

紀勢本線・岩代駅の木造駅舎、古さを留めた窓口跡

 岩代駅の窓口跡は、昔の造りを少し留めいたのがちょっと嬉しかったです。天井も白く塗装されていますが、木の板のままだったりと、改修されながらも木造駅舎らしい雰囲気が漂っていました。

堂々たる紀伊田辺駅

紀勢本線、堂々たる洋風木造駅舎・紀伊田辺駅

 そして、乗り継ぎで少しだけ見る事ができた紀伊田辺駅。堂々たる洋風木造駅舎!今日は小さい駅ばか見てきたので、車のライトや人々でざわめく様子が妙にまぶしく映りました。

白浜駅前のトレインビュー露天風呂

 今日の宿は、白浜駅前の民宿なのですが、そこが何と…

白浜駅前、列車が眺められる露天風呂付き客室の宿

 客室の露天風呂からは白浜駅ホームや列車が眺められます!温泉でないのが少々残念ですが、乗り鉄&駅鉄にはとても興味深い宿。寒空の下、湯に浸かりながら駅のアナウンスや列車の音などが響き、まるで駅の中でお風呂に入っている気分でした。


[2013年(平成25年) 1月訪問]


紀勢本線木造駅舎を巡る旅・2日目はこちらへ!見老津駅~紀伊浦神駅間

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作者: Solano

Solano

列車に乗って気ままに鉄道旅。
或る駅でふと降りて、駅舎や構内をあれこれ観察。そしてぶらぶら街歩き。
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