写真と心の中に刻まれた、ある日の旅のワンシーン…
鉄道と列車、駅舎巡り、エアラインと言った乗り物系の他、旅で訪れた街の風景、気になるモノ、宿泊したホテルなんかも綴った旅行記ブログ。日本全国、たまに海外へ…
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JR東海が2013年3月のダイヤ改正前日の3月15日をもって、在来線特急の車内販売を止めてしまうらしいです…。近年、JR四国が特急列車での車内販売をほとんど止めたり、東海道新幹線こだま号での車内販売を全廃するなど、長引く不況のせいもあるのか、縮小の傾向は続いていました。
名古屋から旅立つ事が多い私としては、ついにJR東海までとショックは大きく、特急しなのは1年に数回利用する機会あるのでなおさらです。
2011年12月、アルピコ交通(松本電鉄)と長野電鉄の木造駅舎を訪ねた帰り、上りの特急しなのの車内販売で買ったホットコーヒー。コーヒーが新しくなったキャンペーンとの事でチョコレートを貰いました。疲れた体を癒す、家路までのほっとするひと時です。
たかが年に数回ならごちゃごちゃ言ってないで我慢しろと言われそうですが、鉄道ファンでもありコーヒー好きの私には、車内のコーヒーはささやかな楽しみの一つで、車内販売があると必ずといっていい程、コーヒーを買います。朝早い旅立ちで、列車に乗り込みホッと一息ついた時、ワゴンサービスが回ってきて今日最初のコーヒーを楽しむ…、車内で駅弁を食べた後、シートに身を沈め車窓を眺めながらコーヒーを飲むと言ったくつろぎは、JR東海の在来線では、もう楽しめなくなるのだなと思うと残念です。
2013年1月、紀勢本線駅巡りの旅の帰路、特急南紀の車内で買ったコーヒー。
JR九州やJR北海道の特急列車で、シートポケットに手を伸ばし車内販売のメニューを見てみると、沿線で作られた食品も積むなど、食指をそそる品揃えや雰囲気作りをしているのですが、どこもそういうふうには行かないのでしょうね…。
今後、JR東海の在来線特急に乗る時は自衛・対策を取らなければばいけないのですが、名古屋、松本など大きな駅ならコーヒー屋でテイクアウトできますが、早めに飲まなければ冷めてしまいます。タンブラーを持参すればと思ったのですが、とても嵩張るので荷物を減らしたい旅には鬱陶しいです。
深刻なのが地方の中・小規模以下の駅から乗る時です。そのような駅では、コーヒーのテイクアウトどころか、駅内に飲食店や売店が無い場合もあります。もっと酷いと、衰退していく地方の駅だと、駅前至近に食べ物を購入できるお店すら無いケースも少なからずあります。
「最後の砦」が飲料の自動販売機です。これならば一部の秘境駅などを除き、まずほとんどの駅や駅前にあります(個人的にこれは日本の駅すごい所と思っていたりします…)。でもしょせんは「缶」ですので風味はレギュラーコーヒーには到底及ばないと思うと、う~ん…となってしまいます。
蛇足ですが、オーストリアの特急列車「レイルジェット」でウイーンからブダペストに行った時、車内販売のワゴンにはネスプレッソマシーンが装備されていました。感激して写真を撮らせてもらいました。車内販売のお兄さんは不思議そうな顔をしていましたが(笑)
車内で濃厚な泡立ちコーヒーが飲めるって幸せです。それに一杯毎に抽出するので、コーヒーを作りすぎて無駄になる事が無いというメリットもあります。車内販売が無くなるなら、車内に責めてネスプレッソみたいなコーヒー自動販売機があれば…と思いました。
でも最高なのはやっぱりこれでしょう!
イタリアの食堂車で、食事の後に飲んだエスプレッソ。もちろん陶器のカップ。列車の揺れに身を任せ、流れゆく車窓とともに味わうコーヒーは格別です。
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