写真と心の中に刻まれた、ある日の旅のワンシーン…
鉄道と列車、駅舎巡り、エアラインと言った乗り物系の他、旅で訪れた街の風景、気になるモノ、宿泊したホテルなんかも綴った旅行記ブログ。日本全国、たまに海外へ…
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~駅と駅舎の旅写真館 railwaystation.jp~
駅紀行に
『旧白滝駅~秘境駅、夜の帳が降りる頃~』
を新規掲載しました。
旧白滝駅は、下白滝駅、白滝駅、上白滝駅、奥白滝駅(廃止)と言った、JR北海道・石北本線の秘境駅群…、いわゆる「白滝シリーズ」の駅の中では唯一の仮乗降場から昇格した駅で、他の駅が立派に駅舎を持っていたのに比し、1面1線の棒線駅という簡素な構造で、少し格下の感がありました。
JR北海道は6月末、経営建て直しのため、今後数年で利用客が極端に少ない数十の無人駅を廃止する方針を公表していましたが、早い段階で廃止の報道がされたのが、旧白滝駅、上白滝駅、下白滝駅の白滝シリーズの3駅でした。停車する列車が下り列車が早朝の1本のみ。上り列車が旧白滝駅、下白滝駅は3本、上白滝駅ではたったの1本という状況では、もはや格下も格上も無く、3駅とも廃止の対象になるのは仕方が無いのかもしれません。
しかし上白滝駅は、今後、通学で利用が見込まれる子供が駅近辺に住んでいるとの事で、遠軽町が存続を要望をしているという話もあります。同じく廃駅候補となっている日本一の秘境駅・室蘭本線の小幌駅は、豊浦町が観光振興のためJR北海道に存続を強く働き掛けています。
希望的観測としては、まだ「廃止の検討」の段階なので、自治体が提示する条件によっては、存続に望みが出てくるのかもしれません。成り行きが気になります。
本編訪問記には惜しくも掲載とならなかった旧白滝駅の画像を緩~く掲載します。
こうやって載せると潰れたような画像ですが、デジタル一眼のパノラマ機能で撮影した上白滝駅と周辺の風景です。どうぞ画像をクリックして拡大版をご覧下さい。小高い山に囲まれた中、周辺には牧場が点在し、かすかに人の気配が漂っていました。
プラットホーム上に建つ木造の待合室の内部。かなりの古さですが、意外ときれいに保たれ、滞在が全く苦になりませんでした。駅ノートあり。
駅裏手の木造倉庫(たぶん廃墟)に掛かるホーロー看板。「サクラ日本 学生服 シャツ」「コドモ わた」。
駅のすぐ側の畑には、今年の夏、痛ましい事故で話題となった電気柵が…。私は幸いにすぐに気付きましたが、気付かなければただの紐にしか見えなく、気付かなくても無理は無いとゾッとしました。だけど、作物を食い荒らす動物がここに出るものだなと思いました。エゾシカ…、ひょっとしてヒグマ!?
旧白滝駅では約3時間過ごし。20時6分発の白滝行き普通列車・4628Dで離れました。撮影した時は全然気づかなかったのですが、列車の中から高校生の女の子がピースしてました。ノリ良くて嬉しいっす!ありがとう!
この列車は次の白滝駅で終点。しかし私はここで泊るのではなく、遠軽で宿泊するため、折り返し20時46分発遠軽行き4629Dとなる列車の出発を待ちます。
真っ暗で誰一人歩いていない白滝駅前をブラブラし、缶コーヒーを買って戻りました。
そして出発。先ほどの白滝止まりの列車は、通学の学生10数人程度が乗っていたのですが…。
折り返しの遠軽行き4629Dは何と乗客は私だけ!そして終点まで遂に誰も乗ってくる事はありませんでした。おそらく需要に応じて設定されているのではなく、遠軽に車両を回送するついでに営業してるようなものなのでしょう。
この4629D、旧白滝駅と下白滝駅は通過となっています。通過する時、目を凝らしてみると、その日の列車はもう無いにも関わらず、両駅とも誰かを待っているかのように、暗闇の中に煌々と灯りを点したまま佇んでいました。
では本編の旧白滝駅訪問記もどうぞお楽しみ下さい!
結局、上白滝駅、旧白滝駅、下白滝駅は廃止となる事が決定しました。
廃止が迫った2016年2月、惜別に白滝駅も含めた白滝4駅訪問の旅をしました。
旅のはじまりは上川‐白滝間に1日に僅か1本しかない下り普通列車!
駅間徒歩、雪景色の旧白滝駅も含め、全7記事による大作??となっています。ぜひご覧下さい。
(※移転作業中につき、一部のページがまだ旧ブログにあります。)
[2015年9月訪問](北海道遠軽町)
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