写真と心の中に刻まれた、ある日の旅のワンシーン…
鉄道と列車、駅舎巡り、エアラインと言った乗り物系の他、旅で訪れた街の風景、気になるモノ、宿泊したホテルなんかも綴った旅行記ブログ。日本全国、たまに海外へ…
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世の中には、実年齢よりもかなり若く見える人がいます。近年では美魔女といって、40越えなのに20代のように見える脅威的な若作りな人が話題になる事も。
だけど、若く見えても、年齢は首や手に出るとよく言います。
実は同じような事が、木造駅舎の場合にも言えまます。
半世紀以上も前に建てられた古い木造駅舎は、意外と現在も多く残っています。しかし、改修されているところがほとんどで、中には新築同然に改修され、
「コレほんとうに半世紀以上も前に建てられた木造駅舎?!?」
と思える駅舎も少なくありません。
しかし、そんな木造駅舎も、ある部分を見ると
「ああ、やっぱり古く、年月を感じるなぁ…」
と思わされる事がままあります。その部分は…
軒の屋根部分やそれを支える柱です。屋根の軒も木のままです。大きく改修された木造駅舎も、なぜかこの部分は古い木の構造のまま残されている事が多いのです。
ちなみに写真の駅は元国鉄・JR北陸本線で、現在は第三セクター鉄道に転換されたIRいしかわ鉄道とあいの風とやま鉄道の境界駅、倶利伽羅駅で、前者の管理駅となっています。
倶利伽羅駅の駅舎は、駅開業の1909年(明治42年)の築という、100年以上も前に建てられたもの!昔ながらの形状で板張りの外観ではありますが、板張りは新しく取り替えられたもので、外部も内部も大きく改修され、言うなればレトロ木造駅舎風の新築駅舎のように見えます。
別の角度から見てみました。木の柱は風化し木目が浮きでているのが、つやつやした白い塗装越しにもわかります。しかも悲鳴を上げているかのように、縦に大きなヒビが入っているのが、劣化が進んでいる事を物語っています。また、柱の上部は古さを感じますが、下部はフラットでつるつるな質感。劣化が著しい部分を新しい木材に交換する補修を施したようで、両者の質感の違いは明白。
あとよくあるのですが、この駅に限らず、柱の部分はしわのように木目が浮き出るくらい古びた質感になっている事が多いのに対し、軒の部分の木材はそこまで古びていない場合が多いように思います。柱は風雨に晒されるけど、軒部分の木の屋根は瓦やトタンなどで守られ、直接、風雨に晒される場合が少ないからでしょうか…?
あと屋根や柱と言えば…
駅舎正面の車寄せとその柱も、古いものがそのまま使われている駅が多く、そんな駅では、改修されながらも、古い木造駅舎らしさを不思議と漂わせています。写真はJR西日本・山陽本線の四辻駅です。
※この記事の続きを書きました。こちらまでどうそ
『木造駅舎の年齢は軒や柱に出る!!?』
コメント
山陰線
2018-11-02 20:08 島根県民 URL 編集
Re: 山陰線
江南駅、荘原駅、直江駅…
直江駅は使用停止のまま久しいですが、遂に改築の手が伸びてきてしまったかという心境です。
2018-11-05 17:15 Solano URL 編集