写真と心の中に刻まれた、ある日の旅のワンシーン…
鉄道と列車、駅舎巡り、エアラインと言った乗り物系の他、旅で訪れた街の風景、気になるモノ、宿泊したホテルなんかも綴った旅行記ブログ。
日本全国、たまに海外へ。
~駅と駅舎の旅写真館 railwaystation.jp ~
古く美しき駅舎に
「旧石切山駅 (定山渓鉄道): 石切山振興会館」
を新規掲載しました。
定山渓鉄道は、かつて東札幌‐定山渓間を結んでいましたが、1969年に廃線となりました。しかし石切山駅の駅舎は健在で、現在では石山振興会館として、地元の人々の集まりなどに利用されています。
原形を良く留めているとまでは言えないものの、古い駅舎らしい良い雰囲気を保ち、地域に溶け込んでいます。管理人に申し出れば内部の見学が可能です。
十何年も駅巡りをやっていると、見尽くしたとまではいかないまでも、めぼしい古駅舎は大体見た感があります。今後は、石切山駅のように、日本各地に残る保存駅舎を見ていくのもいいかもしれません。
…とは言え、好きな駅舎を再び訪れて新しい発見をしたり、前回との違いを楽しんだり、改装されてつまらなさそうな古駅舎の中に残されたレトロなモノを発見するのも大きな楽しみです。なので、この世にレトロ駅舎がある限り“古駅巡礼”の楽しみは尽きる事はありません。
惜しくも本編訪問記には掲載しなかった石切山駅の画像集です。さあいってみましょう。
駅舎の前には駅名標も展示されていました。…と言ってもレプリカなのでしょうが。
そして駅舎の前には櫓のようなものが設置されています。この「石山サイレン塔」は、消防団員に火災発生を素早く伝えるため、鐘を取り付けた櫓で、お役御免になった後、記念にこの地に移設されたとの事。
旧石切山駅内部の様子を本編とは違った角度から。内部は大改装されていて、集会などができる多目的スペースとなっています。訪問時は小学生が勉強していて、塾のように利用されていました。
駅北側の廃線跡は道路になっていて、その更に奥は公園になっていていました。昔、この周辺の山々で採れた札幌軟石が札幌などの建物で多く使われ、石切山駅は札幌軟石の積み出しで賑わったと聞きます。もしかしたら、かつてこの辺りまで出荷待ちの札幌軟石が積まれていたのかもしれません。
石切山駅の近辺では、洋風建築の旧石切山郵便局など、今でも札幌軟石を使った建物や、塀などといった構造物が目に付きます。でも昔はもっと多かったのでしょう。駐車場の縁の仕切りにも札幌軟石が使われていました。でも、かつてはこれも建物の一部で、取り壊され惜しむようにこのように転用されているのでしょう。そんな所にも“札幌軟石の里”らしさが出ているものと印象に残りました。
それでは旧石切山駅の本編訪問記もよろしくお願いします。
[2015年9月訪問] (札幌市南区)
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