写真と心の中に刻まれた、ある日の旅のワンシーン…
鉄道と列車、駅舎巡り、エアラインと言った乗り物系の他、旅で訪れた街の風景、気になるモノ、宿泊したホテルなんかも綴った旅行記ブログ。日本全国、たまに海外へ…
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今回のロシア旅行で気がかりだったのが、往路の中国東方航空(MU)の上海浦東国際空港での乗り継ぎ。乗り継ぎ時間が1時間50分しかありません。
セントレア発のフライトは、ほぼ定時の10時過ぎに上海浦東国際空港に着陸しました。しかし広い空港に移動するばかりで止まる気配はありません。陸をさ迷うように移動する機内で、これはもう駄目かもとやきもきしながら、ただ待つしかできません…
ようやくオープンスポットの駐機場に停止したのは10時40分頃。これからターミナルビルへバスでの移動という関門があります。
ビジネスクラス搭乗客用のバスは十数人程度を乗せるとすぐに出発。数分でターミナルビルに到着しました。そこれからは早歩きで先を目指しました。
視界に入ったのは入国審査の長蛇の列…。うっかりここに流されるとアウトですが、「Transfer」の表示を探し先に進みました。中国でのフライトの乗り継ぎでは、国際線同士と言えど、原則的には入国が要求されます。しかし中国東方航空では、乗り継ぎの利便性を高めるため浦東国際空港で中国東方航空か子会社の上海航空に乗り継ぎ、最終目的地まで通してチェックインが可能な場合、入国審査が免除されます。中国東方航空ではスルーチェックインと言ってますが、中部国際空港では幸いにも対象空港でした。
懸念に反し、その先はほとんど人がいなく、やがて乗り継ぎカウンターを発見しました。待ち時間ゼロでチェックを受けると、乗り継ぎシールを胸の上の辺りに貼り付けられました。
バックヤードっぽい通路を通りつつ、セキュリティチェックやパスポートコントロールを経て、無事に出発ロビーに到達。時間は11時3分。降機から20分弱で、終わってみると、拍子抜けするほどの呆気なさでした。
ラウンジにちょっと寄ると、すぐに搭乗口に向かいました。ここからもバスによる移動で、バスを降りて目に入ったのは今日のモスクワ行きMU591便となるスカイチームカラーのA330-200でした。
機内に足を踏み入れました。
ビジネスクラスは、ヘリンボーンと呼ばれる配列で、斜めに配置されたシートは全席から通路に直接アクセスでき、1席毎に壁で仕切られたプライバシー性の高い座席です。中国東方航空の長距離線ビジネスクラスは、ちょっと前までは旧タイプのシートが多かったみたいですが、近年では、このような新型シートへの更新が進んでいます。これは33Hと呼ばれる座席配列ですが、スタッガード配列の33Lというタイプもあるようです。
自席、窓側の8L。就寝時はフルフラットになります。
窓3枚分の長さがある広いスペースがあります。足元は狭いですが、フルフラットにしても胴体の部分に比べ足元は幅が狭いので問題ありません。後ろの人がフルフラットにすると、私の頭あたりに足が来る格好となりますが、壁で仕切られているので、意図的に壁をガンガン蹴らない限りは気になりません。
ウェルカムドリンクが配られました。日中の短距離線では水かオレンジジュースのみだったのでが、ノンアルコールのカクテルもあったので、そちらを選びました。
約30分遅れて、MU591便はモスクワに向けて離陸しました。
このモスクワ行きのビジネスクラスは空いていて、ざっと見た所、半分程度の搭乗率。通路を隔てた隣の席にも人はいませんでした。
程なくして、アテンダントさんが機内食のメニューを配りに着ました。たぶん全長距離線のメニューが1冊になった冊子で、ここ!と開かれたページの中からチョイスとなります。選べるのがスープ2種、メインデッシュは4種類。
カナッペ。トマトとモッツアレラチーズ、いくら添えの卵。短距離線の機内食はビジネスクラスと言えどワントレイでしたが、長距離線だけあってコース形式でサービスされます。
鮑とマグロの前菜。スープは鮑の澄ましスープ。
パンバスケットから2種類チョイス。温かいのはビジネスクラスとしては当然ですが嬉しいです。
メインデッシュは羊肉のパン粉添えローストと言った所でしょうか…? トマトかケチャップをベースにした洋風の味付けで美味しくいただきました。中国のエアラインなので中国料理を味わいたかったものですが、味付けにはこだわらずオーダーしました。中国料理でもよく使われるなまこの料理があったので、それが中国風だったのかもしれません。
食後のチーズ。ポートワインは頼みませんでしたが。アイスクリームもいただきました。あとケーキやフルーツもあったのですが、程々にと控えておきました(笑)
アイスクリームと一緒にコーヒーも頂きました。だけどこのコーヒー、インスタントの風味が…。残念ながら美味しくありませんでした。
機内食が終わった頃はZhengzhou…、鄭州(ていしゅう)あたりを飛んでいました。
機内食の後のお楽しみと言えば、シートをフルフラットにして眠る事。完全に太るコース(笑) シートを倒し寝る準備をしていると、アテンダントさんがやりましょうかと気を使ってくれましたが、簡単なので遠慮し、自分でやりました。
数時間で目を覚ましました。普段、セントレア線に投入されているA320と違って、パーソナルモニターなどエンターテイメントシステムも完備で、映画でも見ようと思いました。しかし日本語の映画は3本程で、どれも興味をそそられなかったので、自分のスマホにダウンロードしておいた映画を見ます。大してお腹は空いていなかったのですが、映画の友に何か食べ物が欲しいと思いました。アテンダントさんを呼び、スナック菓子とコーラを頼みました。
するとサービス精神旺盛に、3つのスナックを持ってきてました。中国東方航空のアテンダントさんは、日系の航空会社みたいに満面の笑みを浮かべて優等生的に上品にという風ではないですが、言った事はてきぱきとやってくれ、色々と気を使ってくれているのは感じられ、満足できる接遇でした。
到着前に2回目の機内食のサービスが始まりました。
サラダとフルーツ、パン。野菜がどっさりで米系航空会社のよう。
2回目もメインデッシュがいくつかあり、その中からチキンのタイカレーを選択。カレーっぽい物を想像していたのですが、出てきたのは鶏肉のカレー風味と言った感じ。たまたまか、添え野菜が1回目のメインとほどんど同じ。そこはもう一ひねり欲しかった所。
コーヒーが美味しくなかったので、中国っぽくウーロン茶を選択。だけどかなり薄かったです。こんなものなのでしょうか!?
ロシアの大地を眺めつつ、モスクワ・シェレメチボ空港に着陸しました。
22年振りのシェレメチボ空港!! 懐かしい思いでいっぱいになりました。
降機し歩くと入国審査ですが…、狭いエリアは中国人で大混雑。22年前、初めてロシアに来た時の記憶と重なる狭い空間ですが、ここはモスクワではなく中国の空港なんじゃないかと思う程。どうも中国国際航空の到着も重なったよう。その混雑にも関わらず、空いているカウンターは5~6ヶ所ほど。しかも一人一人しっかり審査しているようで、列の進みは牛歩のように遅いです。前回もここまでではありませんでしたが、入国審査でけっこう待たされた事はよく覚えています。顧客満足度を改善する意識が薄いのは変わっていないよう…。
30分以上、いえ…1時間近く掛かったのでしょうか?ようやく入国審査を終えホッとし、バゲージクレームで預けた荷物を受け取ろうとしたのですが…
荷物が無い!!
どうやらロストしてしまったようです。
近くの荷物カウンターに行きましたが、先客がいたため、そこでも待たされました。荷物未着の申請を終え、ようやく到着ロビーに出られたのが着陸してから約2時間後。フライト自体は快適でしたが、到着後に一気にやられ、どっと疲れが出ました。
※今回のロストバゲージについては
「ロストバゲージ顛末記~私にとってロシアはやっぱり鬼門の旅先!?~」までどうぞ!
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