ルワンダ・ゴリラトレッキング(その1)~ゴリラに会うまでの長き道~

再スタート

 いよいよルワンダの旅で楽しみにしたいたヴォルカン国立公園(Volcanoes National Park)での、野生のマウンテンゴリラを訪ねる「ゴリラトレッキング(gorilla trekking)」の日がやってきました。元々、前日の予定だったのですが、体調を崩し、急遽翌日にアレンジしてもらえたので、実は再スタートだったりします。ルワンダのゴリラトレッキングは、1日の許可人数が64人と非常に限られている上、人気も高いので、半年前でも予約が難しいらしいので、とてもラッキーでした。何よりも急な事態に対応してくれた現地旅行会社兼ドライバーの方(以下、ドライバー)とトレッキング本部スタッフの方に感謝です。

ブリーフィングなどスタート前の準備

ルワンダゴリラトレッキング・ヴォルカン国立公園本部

 当日は朝の6時半に宿を出て、まずドライバーの運転する車で10数分の所にある、ゴリラトレッキングの拠点であるヴォルカン国立公園本部に向かいました。

 ここでドライバーさんが参加登録をしてきてくれます。その間、参加者は草葺き東屋で、ルワンダ産紅茶やコーヒーを飲みながら待機しました。

ルワンダ・ヴォルカン国立公園本部

 朝7時というのに談笑する参加者で賑わいっています。見たところ参加者のほとんどは欧米系で、ここはヨーロッパかアメリカかと錯覚してしまいます。服装や装備を見てみると「トレッキング」だけあって、程度の差こそあれ、多くの人がアウトドア向けの格好をしています。ジーンズの人は少なく、足首もカバーするトレッキングシューズ、スパッツとかゲイターと呼ばれる登山・トレッキング用のレッグカバー、有名メーカー製のウインドブレーカー、登山用ステッキなど…。フル装備の人もいます。私はというと、ジーンズにウォーキングシューズ。レッグカバーこそはこの日のために買ったものの、短かめの簡易なもの。1980円のユニクロのウィンドブレーカー…。もちろん、それで咎められるわけではないですが、まあ最低限の服装と言った感じでしょう。

※※Amazon トレッキング用スパッツ・ゲイター

 30分弱経つとドライバーに呼ばれ、訪問グループ毎に分かれてのブリーフィングに行きました。ヴォルカン国立公園に棲息するマウンテンゴリラは約500頭で、いくつかの群に分かれて生活しています。トレッキングは8名ずつのグループに分かれ、それぞれ違う群を目指します。群によって棲息場所が違い、そのためグループにより歩行距離が長、中、短と分かれ、参加者の体力や希望を考慮しグループ分けされます。体調はほぼ回復したものの、昨日の事もあり、私はショートコースを希望していました。

 先ず自己紹介をした後に、担当ガイド2名によるブリーフィングが始まりました。今日訪ねる群は「AGASYA(アガシャ)」という群れ。英語で完全には解らなかったのですが、ゴリラの前で話す時は小声で、威嚇してきても逃げない、そして、低い声で「ン゛ン゛ン゛ン゛~」と咳するように唸る事が、ゴリラとコミュニケーションする言語になると教わり、早速、全員で練習しました。

 ブリーフィングが終わると、トレッキングスタート地点に向けて移動ですが、この先トイレは無ので最後にいっておきました。

ルワンダの山村風景と子供たちに出会いながら…

ルワンダ・ゴリラトレッキング、スタート地点

 本部から更に車で15分位走ると、トレッキングスタート地点に到着しました。少々拍子抜け。なぜなら昨日はダートだらけの悪路が続き、ガグンガクン上下に激しく揺り動かされ続け、その結果、トドメを刺されトレッキング途中断念となってしまいました。目指すゴリラの群れにより随分と違うもの。

 スタート地点は10軒程度の家屋が並ぶ集落です。集落の人々がもの物珍しそうに一行を眺めています。そして、ドライバーが青い服を着た若い男性の集団の中から1人、こちらに呼び寄せます。トレッキング中、同行して荷物を持ってくれるポーターさんです。リュックとは言え身軽になれるお陰で、疲れを軽減できますし、写真も撮りやすくなます。他の参加者もポーターを雇っていました。そして、木の杖を借りました。こちらは無料です。

 そして、ここでドライバーさんと一端別れ、遂にゴリラトレッキングがスタートです。トレッキングには一行を先導してくれるルワンダ人ガイド2名。その他、別行動であらかじめ山の中に入りゴリラの居場所を突き止め連絡してくるトラッカーと言う役割の人も数名付きます。トラッカーとガイドの連携により、一行をゴリラのいる所へ導いてくれる訳です。

ルワンダ・ゴリラトレッキングの途上、山のふもとの畑

 集落の家の間を抜け、車が通れない細い道に出ました。ヴォルカン国立公園の山々を背景に、のどかな農村風景が広がっています。その中に伸びる細い道をひたすら歩き続けます。

アフリカ・ルワンダ、山村の子供

 2、3歳の男の子が一行の通り過ぎるのに気付くと、農作業をしていた母親の元を離れ、テクテクと歩み寄ってきました。私達一行を恐れる事無く興味津々に見つめています。その様子があまりに可愛すぎ、一行は 「Hello!」
「muraho!(ルワンダ語でHello!)」
と挨拶すると、嬉し恥しいそうにしながら手を振り替えしてくれました。

ルワンダの子供、ゴリラトレッキング一行に興味津々

今度は私達の気配に気付いた女の子がお家から出てきました。

ゴリラトレッキング一行を見送るルワンダの子供

 「Hello!」「muraho~!」 ルワンダの子供は人懐っこいですね。お手伝いしていたのでしょうか?大人がするみたいに、頭に鍋をちょこんと載せて運んでいる様子が、とても愛らしい!

ルワンダ、山のふもとの畑を歩くゴリラトレッキング一行

 ひたすら畑の中を上がり続けます。歩き続初めて30分以上経過しています。

ルワンダ、ゴリラトレッキング、竹薮の中で足止め

 スタートから1時間位過ぎた頃、畑の中からついに山道へ分け入ります。しかし入ってすぐ、深い竹薮の中でガイドに停止を命じられました。何か解らないけど、ガイドは無線機で連絡を取っています。たぶんトラッカーとでしょう。

 竹薮の中で1時間以上留まっていて、歩き続け温まった体はすっかり冷えてしまっています。小休止にしては長すぎです。何か問題が発生したのでしょうか…?参加者がガイドさんに聞いた話によると、ゴリラの居場所は解っているけど、バッファローがその近くにいるため、引き離すのに苦労しているとの事。ゴリラはともかく、バッファアローは人間に危害を加える恐れがあるみたいです。

ルワンダ、ゴリラトレッキング、竹薮の中で2時間以上。抑止の後…

 停止から2時間近く経ち、ようやく再スタートとなりました。道はここまでのピクニック気分の畑歩きと違い、鬱蒼とした木々の中、でこぼこだらけの上りがひたすら続き、まるで登山のような道になってきました。伊達に「トレッキング」ではありません。しかも今朝方までの雨のため、道はぬかるんでいます。そこで活躍するのがポーターです。ぬかるみが酷い所や、段差がある所では、さっと側に来て手を差し伸べてくれ、安全に通れるようにフォローしてくれます。まるで2本目の杖…というか、それ以上の心強い存在です。最初、リュックは自分で運べるからポーターはいいやと思っていました。しかし、もし頼まなかったら、何度も転倒して、結果大きな怪我に繋がっていたかもしれません。

ゴリラトレッキング、ゴリラを目指しルワンダの山道へ…

 ひたすら鬱蒼とした山道を上り、そして再スタートをして1時間弱、ある山林の中で、ここで荷物と杖さえも置き、カメラ、ビデオなど最小限の荷物だけを持って進むように言われました。

(⇒マウンテンゴリラに会う事は出来たのでしょうか…、後編はこちらへ!)

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作者: Solano

Solano

列車に乗って気ままに鉄道旅。
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