廃止直前!冬の上白滝駅を楽しむ~1日2本しか列車が停まらない

~3駅廃止目前!冬の白滝シリーズ制覇の旅~

廃止前で賑わう!?1日1往復の列車しか停まらない駅

 石北本線・上川‐白滝間唯一の下り普通列車の4621Dに乗り、次の停車駅の上白滝駅で下車しました。

上白滝駅を出発する石北本線下り普通列車4621D

 「次」と言っても、34kmも離れている上、峠越えやら、途中の信号所へ保線員さんを降ろすために停車したりで、50分もの時間が掛かりました。上川駅を出たのは昇り来る太陽が空を染め始め、月が沈もうとしている頃。もうすっかり明け切っていました。

 この列車から降り立ったのは私1人。しかし乗客が何と1人!地元の人ではなく、明らかに鉄道ファン風の人。近辺には宿は無く、駅寝でもしたのでしょうか?

 その他にも撮影者が1人。その人の邪魔にならないよう、その人の後ろに回りこむ形で、キハ40系が離れていく様子を見守りました。

木造駅舎の味わい深い雪景色

廃駅前、数年振りに石北本線の上白滝駅を訪問。

 やって来ました上白滝駅!前回が2013年の5月だったので、約2年半振りの訪問です。去年2015年の夏に旧白滝駅などに訪問した時はパスしていて、もう現役中に訪問する事は無いのだろうなと寂しく思ったものです。また来る事ができるとは何と嬉しい事でしょうか。

 晴れているとはいえ、かなりの寒さで、壁の温度計を見ると、マイナス15度!滅多に体験する事の無い寒さに震え上がります。

冬の石北本線、上白滝駅前の眺め

 駅の外に出ると、朝日が雪の上に刻まれた轍を明るく浮かび上がらせていました。天気は素晴らしく、白い雪が輝く眩しく映ります。さっきまで、荒天の場合も含めたいくつものプランが、頭の中をぐるぐるまわっていましたが、とりあえず次の白滝駅までは歩けそうです。

 先程、撮影していた人もいつの間にかいなくなり、大好きな駅を独占できる喜びに胸が高鳴ります。

JR北海道・石北本線、雪に閉ざされたような上白滝駅の木造駅舎

 そして、再びこの上白滝駅の駅舎正面に立ちました。1932年(昭和7年)の開業以来の木造駅舎は、木の質感溢れる素朴な様が相変わらず。白銀の世界にぽつんと佇む様が、冬の北海道の駅らしく、違った趣があります。前回は思わなかったのですが、駅舎に寄り添う木が、いい味を添えています。

 雪深いですが、駅前やプラットホームなど最低限の除雪がなされ、その周囲は雪の塀に囲まれているかのようです。「最低限」とは言っても、今や物好きの鉄道ファンが訪れるのみと思われ、よくやってくれているものです。

木造駅舎は修復されたが廃駅となる上白滝駅

 車寄せや壁など、駅舎正面の一部が修復され、真新しい木材に取り替えられています。くすんだ駅舎にあって、その部分だけ新品で、ちょっと違和感があります。だけど、下白滝駅では、種類の違う板があてがわれ、よりちぐはぐ感のある雰囲気になってしまっています。

 それを思えば、よく違和感の無い木材で修復してくれたものです。修復にあたり、駅舎の持つ雰囲気を出来る限り尊重するようになってきたのでしょうか…? でも、せっかくこのように修理されたのに廃駅とは、何とも残念です。

 前回、別棟の木造トイレがレトロで印象に残っていたので、どうしても撮り残しておきたいと思いました。そして誰もいないのをいい事に、トイレの中をパチリ。

木の扉の丸窓がレトロで味のある雰囲気、上白滝駅のトイレ。

 外観はもちろん、個室の扉が木のままで、丸窓なのがユニークでレトロな味わいがあります。その窓には何か字が書かれていますが、消えかかっていて判読が困難な状態。それでもじっと見ると、おそらく
「いつも きれいに よごさぬように」
と書かれているのが何とか解ります。

 中は当然ボットン。小便器は便器らしい便器も仕切りも無く、壁際の床にコンクリートの溝があるだけの相当なレトロなモノ…。

 しかし、たまらない臭いで顔をしかめる程でもなく、古びた汲み取りにしてはかなり奇麗に維持されてると思います。それにしても1日1往復の列車しかなく、旅行者を除いた利用客はほとんど居ないと思われる秘境駅でよくここまでしてくれるものです。道内のテレビ番組で、地元のご高齢のご婦人がボランティアで、この上白滝駅を掃除してくれたり、花を育てたりと、駅を気にかけこつこつと何かをしてくれていると放送されたそうです。前回、そして今回、上白滝駅での滞在を気持ちよく楽しめるのはこの方のおかげと本当に頭が下がる思いがします。

斜めから見た上白滝駅の木造駅舎も味があるもの…

 トイレから戻ってくる時、何気に駅舎を見ました。すると、この右斜め45度の角度から見ても、かなりの味わい深さがある事に気付きました。右斜め45度から見てイイのは滝川クリステルだけじゃないですね(笑)

石北本線の秘境駅、上白滝駅に置かれた駅ノート

 待合室には駅ノートが置いてあります。廃止が近づき、連日、この秘境駅を訪れる旅人は絶えず、多くの足跡が標されていました。私も珍しく、駅ノートに足跡を残そうと、ペンを取りました。しかし、あまりの寒さで手がかじかみ、かなりの乱筆になっていまいましたm(_ _)m 背中とお腹の2ヶ所に使い捨てカイロを貼ったのですが、全然足りなかったようです。

惜しみつつ上白滝駅を後にし、歩いて白滝駅へ…

 しばらく待合室のベンチに座り時を過ごしましたが、お別れしなければいけな時間がやってきたようです。やむ事の無い惜しむ気持ちを振り払うように立ち上がると、次の白滝駅に向けて歩き始めました。何度も何度も上白滝駅の方に振り返りながら…。


[2016年2月訪問] (北海道遠軽町)


⇒3駅廃止目前!冬の白滝シリーズ制覇の旅、その(3)はこちらへ…
雪道を歩き上白滝駅から白滝駅へ…~この日、1本目の駅間徒歩~

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作者: Solano

Solano

列車に乗って気ままに鉄道旅。
或る駅でふと降りて、駅舎や構内をあれこれ観察。そしてぶらぶら街歩き。
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