写真と心の中に刻まれた、ある日の旅のワンシーン…
鉄道と列車、駅舎巡り、エアラインと言った乗り物系の他、旅で訪れた街の風景、気になるモノ、宿泊したホテルなんかも綴った旅行記ブログ。日本全国、たまに海外へ…
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~3駅廃止目前!冬の白滝シリーズ制覇の旅(3)~
思い出深い上白滝駅を惜しみつつ、次の白滝駅に向けて歩き始めました。列車で離れるのが個人的な心情と信条からはベターなのですが、石北本線の上白滝駅を含むこの区間は、普通列車が上下が一本ずつしかなく、今日、上白滝駅に停まる列車は約11時間後の上りの4626Dだけ…。
しかし、幸い隣の白滝駅は約3.5kmなので、天気さえ良ければ楽に歩ける距離です。それに車窓の風景を、のんびり眺めるように歩くのは駅間徒歩の醍醐味で、楽しいもの。
過疎地帯なので除雪がどうなっているか気にしていましたが、道路だけでなく歩道まで除雪されていました。
上白滝駅が見えなくなっても責めてと思い、少し離れた所から駅前の集落に振り返ります。上白滝駅亡き後、この集落はどう変わりゆくのでしょうか…。駅があった証として、身近な文化財として、責めて味わい深い木造駅舎は保存されないものでしょうか…。
この冬の北海道旅行では、駅間徒歩を2区間以上含む予定のため、あらかじめ雪中歩行用の着脱式のスパイクを買っておき、備えは万全!?でも、ジーンズの裾が雪で濡れるので、アウトドア用のレッグカバーもあった方が良かったなと思いながら、歩き続けました。
真冬の北海道とは言え、この日は晴れで、雪に反射する陽射しがまぶしいほど。雪景色を楽しむ余裕さえあり、足取りは軽やか。しかも私が歩く前を、露払いのように除雪車が通り過ぎてくれるという幸運もありました。
上白滝集落の外れにある上白滝神社の参道は雪ですっかり埋もれ、参拝は不可能。遠くから手を合わせるのみ…。鳥居をくぐると、直に石北本線のレールが通っています。
黙々と早足で歩いていると、列車が近づいてくる気配がしました。カメラを構えると、札幌行きの特急オホーツク2号でした。
途中で、合気道発祥の地の碑がある筈でしたが、雪に埋もれているせいか、あまり関心が無かったためか、結局気付かず…。
歩みを進めると、少し離れてた所に、白滝グランドホテルなどがある白滝温泉の街並みが見えました。だた、残念ながら閉鎖されて久しいようです。存続していたら、今頃、上白滝駅など、廃止される白滝シリーズ訪問の旅で宿泊する鉄道ファンが多かったことでしょう。
歩道がある区間が多く、道は白滝駅方面に向けて微妙な下りが続きます。そして、何より車の通行量が非常に少ないのに驚きました。たまにエンジン音が聞こえてきたら注意すればいい程度。スパイクの効果もあったのか、快調過ぎる歩みを進め、30分ちょっとで。白滝市街の端に到達しました。
そして市街地に入ると、白滝郵便局が見えてきました。
上白滝駅から1時間弱で、白滝駅前の市街地に到着しました。去年の夏、旧白滝駅に訪れた後、夜の白滝駅に着くと、夜の8時にもかかわらず、闇の中で完全に沈黙に包まれた街の中に立ち、ここは本当に人が住んでいるのだろうかと驚いたものです。こうして再び訪れると、こじんまりとしながらも、人の息吹を感じひと安心。
右手側に白滝唯一のタクシー事業者・白滝ハイヤーの建物が見えます。後で旧白滝駅に向かう時にお世話になる予定です。しかし、小さな駅前のタクシー会社だと、1台のみでまわしている事も珍しくなく、そういう場合、予約が入っている場合は乗れなくなり、大丈夫だろうかと心配しましが。しかし幸いにも、タクシーが一台、駐車していました。
白滝ハイヤーのある角を左に曲がると、白滝駅です。
⇒3駅廃止目前!冬の白滝シリーズ制覇の旅、続きのその(4)はこちらへ。
「白滝駅で癒された後、旧白滝駅へ」
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