白滝駅で癒された後、旧白滝駅へ

~3駅廃止目前!冬の白滝シリーズ制覇の旅(4)~

白滝シリーズの盟主!? 白滝駅

 隣の上白滝駅から歩き1時間弱で、白滝駅に到着しました。駅舎は時計塔が印象的な白亜の洋館風で、駅事務室などにも十分なスペースが取られた立派な建物。1989年(平成元年)改築と比較的新しい駅舎です。

石北本線、立派な駅舎がある白滝シリーズ最大の駅・白滝駅 白滝駅前の白滝市街地

 普通列車は全て停車し、特急オホーツクも一部が停車します。白滝シリーズの中では唯一、駅前にそれなりの街並みが形成されているなど、遠軽町と合併する前の白滝村の中心駅だった雰囲気が漂います。なので廃止となる3駅と違い、白滝駅は秘境駅感は無く「白滝シリーズの盟主」「フラッグシップ」と言った雰囲気が漂います。

 しかし駅舎改築後、たった3年後に無人化されている事から、規模はそれ程でも無いと見て取れ、駅前はこじんまりとし、空家っぽい家屋や、歯が抜けたような空地も目に付きます。そんな様子を見ていると、街並から集落に移り変わりつつあるのかとも感じました。

JR北海道・石北本線、白滝駅プラットホームと駅舎

 プラットホームに出ると、寒々とした空気の中、爽やかに晴れ上がった青空が広がっていました。上白滝駅から歩いてくる途上、白滝駅のプラットホームを遠望した時は、一両のキハ40が停まっていたのですが、もう空っぽです。9時16分に4623Dとなって遠軽駅に折り返したのでしょう。次に停まる列車は、10時40分着の特急オホーツク1号です。

 駅舎は新建材などを使った、洋風もどきの新しい建物なので、個人的には興味は引かないのですが、1時間歩いてきたので、待合室で有り難く休憩させていただく事に…。

白滝駅で思わぬ癒しのひと時を…

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 無人駅ながら、待合室は暖房がよく効いていました。寒さに晒された身にはとても嬉しく、ひと時、体を休めるのにはうってつけ。むしろ暖房が効き過ぎている位で、途中でダウンのコートを脱ぎ、ベンチに放り投げてしまいました。

 それでも体はどんどん温められていき、冷え切った指先まで解きほぐされていく感覚に、芯から癒されていく心地がしました。マイナスの寒空とは言え、1時間もせっせと歩き続けていると、寒さは和らぐもの。しかし本当はこんなにも体は冷えていたのだと痛感しました。暖かさが気持ち良く、どこも行かずもうこのままここで寝ていたいとさえ思いました。

白滝駅待合室で、川上駅前の宿で貰った大福餅を食べる

 上川駅前の宿でもらったよもぎ大福を取り出し、おやつに食べます。その「くうねる たにぐち」という宿、白滝シリーズ訪問客を狙った「無人駅探訪」なる宿泊プランまであり、特典でこの大福が付いています。いざ、口にしてみたものの…、味は美味しかったのですが、皮がすっかり冷えて固くなってしまいました。バッグの中に入れていたとは言え、極端に冷たい外気にやられていたようです。だからプランの説明で「電車の中で食べて下さい」と書いてあったのかも…。

 最初は15分程度で後にしようかと思っていました。しかし誰も来なく気兼ねなく存分に寛げたのと、何よりも暖かさが心身ともにしみ、30分以上も長居してしまいました。でも、もうそろそろと、ダウンジャケットを着ると、再び寒空へ飛び込むように外に出ました。

タクシーで白滝駅から旧白滝駅へ…

 白滝駅と目と鼻の先にある白滝ハイヤーの営業所に向かいました。停車する列車が極端に少ない白滝シリーズの秘境駅を1日で制覇しようとなると、どこかで駅間徒歩やタクシーなど列車以外の手段が必要になります。その際、駅間が6kmを越え、歩くにはやや長くなる白滝‐旧白滝間で、タクシーを使う計画を立てていました。ちょうど駅前に白滝ハイヤーがあるのがおあつらえ向きです。

 幸いにも、まだタクシーが待機していました。手前の詰所には誰も居なかったので、車庫の奥に進み、
「すみませ~ん」
と声を掛けました。すると、中から20代後半位の女性が出てきました。
「旧白滝駅までいいですか?」
と伝えると、その方は、一瞬、奥に戻ると外に出て来て、私をタクシーに案内すると運転席に乗り込みました。ドライバーさんはおじさんかと思い込んでいましたが、この方がドライバーでした。


 タクシーは旧白滝駅に向け、動き出しました。先程、歩いてきた事を思うと、スイスイと滑るような走り心地。道すがら
「やっぱり、旧白滝駅とかの廃止が決まって、それらの駅に行くお客さんが多いのですが?」
と聞いて見ると
「多いですね~!」
との事。白滝シリーズのダイヤが不便なため、ちょっとした特需を巻き起こしているようです。

 10分位で旧白滝駅に到着。細かい金額は忘れましたが2000円ちょっと。

 タクシーを降りると、半年くらい前に来たばかりの…、しかし真っ白な雪を装った懐かしい駅の姿がそこにありました。

JR北海道・石北本線の秘境駅、雪に包まれる旧白滝駅

[2016年2月訪問] (北海道遠軽町)


⇒3駅廃止目前!冬の白滝シリーズ制覇の旅、続きのその(5)はこちらへ。
半年振りの旧白滝駅~雪と地元の人々の愛情に包まれる小さな駅~

また、下記タグ覧の
「3駅廃止目前!冬の白滝シリーズ制覇の旅」
をクリックすると、全7編、各記事の概要をご覧いただく事ができます。

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作者: Solano

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