写真と心の中に刻まれた、ある日の旅のワンシーン…
鉄道と列車、駅舎巡り、エアラインと言った乗り物系の他、旅で訪れた街の風景、気になるモノ、宿泊したホテルなんかも綴った旅行記ブログ。
日本全国、たまに海外へ。
1ヶ月も前に、この記事の前編を書いたにも関わらず、半ばこの記事の存在を半ば忘れていました。
さて、前編の終りに触れましたが、最近は「鉄道旅行に特化した地図」がいくつか出てきました。その中で、面白そうな鉄道地図が2つあります。
「日本鉄道旅行地図帳」は、初の正縮尺を売りにした鉄道地図で、地区毎の刊行で、別冊も含めると全13号となります。現存線とその全駅はもちろん、廃止線も記載されていて、しかも廃線でもほぼ全ての駅や、森林鉄道、専用線など、かなり細かい路線まで網羅していているのは驚きで、資料性も高く思います。B5サイズの薄型で、旅行で携行するのも苦にならないサイズです。
ただ、自分にとってベストかと言うとそうでもなく、縮尺が小さいのが大きなマイナスです。しかも40万分の1から80万分の1まで、縮尺もまちまちなのが他の号とあわせて見る時に見づらいです。それに現存線と廃線が別々の地図で記載されているが面倒です。自分にとっては一緒にしてくれた方が乗車中に「この駅からはこんな路線が伸びていたんだ」と、より興味深く車窓を眺める事が出来そうです。廃線の地図にも現存線も併記されているのですが、それなら廃線と現存線を同じ地図にして、その分、縮尺の大きな地図にして欲しかったと思います。
「ちず鉄」は、鉄道ネタだけにこだわったと自負してた地図で、著者は鉄道写真家の山崎友也氏です。ガイドページには、〝鉄分豊富〟な飲食店などのお店の紹介、駅弁、ユニークな列車、保存車両、鉄道関連の記念館など、乗り鉄には興味深い情報が紹介されています。地図の方は29万分の1で統一されていて、縮尺はそこそこの大きさです。地図上には温泉マークや史跡などの観光スポットも標されています。もちろん現存線は掲載されていて、専用線、森林鉄道までは網羅していないものの、廃線も掲載されています。廃線は鉄道旅行地図帳と違い、現存線と同ページに掲載されています。大きさはA5で携行性も良好です。
ハードではあるけれど、知識面は豊富ではない私みたいな(笑)鉄ヲタには、こちらで十分なのかもしれません。しかし、廃線の取りこぼしが目に付いてしまうのが気になります。例えば関東・甲信越版では、上田電鉄西丸子線、丸子線、草軽電気鉄道など、未記載の路線をいくつか発見しました。注意書きをよく見ると、廃線は1970年9月以降廃止のものを記載との事で、取りこぼしではないのですが、中途半端な印象で、廃線の記載をするなら、最低限、旅客線の廃線は押さえてほしいものです。
どちらも一長一短で、「日本鉄道旅行地図帳とちず鉄のいい所取りをした鉄道地図が最高!」が私の最も理想的な鉄道地図です。日本鉄道旅行地図帳はパンフレット程度の大きさで嵩張らないので、ちず鉄とあわせて旅行に持って行っても苦にならなさそうです。実際に両方持っていって、実地でどちらがよりいいか試してみるのもいいかもしれません。
追記、こんな鉄道地図も出ました!
『鉄道旅行地図の真打ち登場!? レールウェイマップル』
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