写真と心の中に刻まれた、ある日の旅のワンシーン…
鉄道と列車、駅舎巡り、エアラインと言った乗り物系の他、旅で訪れた街の風景、気になるモノ、宿泊したホテルなんかも綴った旅行記ブログ。日本全国、たまに海外へ…
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鉄道の旅の中で、駅と言うものに興味を持ち、やがて駅で何故か目にする枯れた池のある庭園風のモノに興味を持つようになりました。かつて駅員さんが丹念に手入し、乗降客の目を楽しませていたのでしょうが、駅の省力化・無人化が進み、枯れた池ばかりが増えていったのでしょう…。
しかし色々と駅を巡っているうちに、水が張られた池のある駅も、少ないながらも残っているものなのだなと知りました。
では、現代に残ったそんな貴重な風景!? 駅の池庭をご覧下さい。
JR九州・肥薩線の霧島温泉駅です。駅舎とレールの間に池庭があり、植えられた木々はやや荒れ気味ですが、庭園の風情は保っていて廃れた感じはしません。池の中では金魚がスイスイと泳いでいます。
岳南鉄道(現・岳南電車)・比奈駅。プラットホーム端の構内踏切横に。松なんかも植えられ和風の趣き。(一般的な視点からは)殺風景な駅に、一服の癒しを求めたのでしょうか…。ちなみにこのホームの反対方向の端にも、8の字型の池があるのですが、そちらはただ水がたまっているだけといった感じで、放置気味でした。
岳南鉄道には、この他、岳南富士岡駅にも池庭があります。他に3駅にも枯池があり、中でも岳南原田駅の枯池の凝り様は必見!? かつては9kmちょっとの路線の10駅中5駅に池庭があった事になり、異様に池庭率が高い路線となっています。
南海高野線の通称「汐見橋線」の起点、汐見橋駅の池庭。ここで線路が途切れるのですが、その車止めの後ろに。余剰スペースの有効活用でしょうか…?植物が豊かに植えられ金魚も泳いでいます。写真には写ってないですが小便小僧も。
JR四国・土讃線、須崎駅の池庭。プラットホームの改札口近くに。ここも緑豊かですが、温暖な高知という地をイメージしてか、蘇鉄が植えられ南国ムードを演出しています。この池庭でやや変わっているのが、駅の池庭の場合、地面を掘り下げ作庭されている場合が多いのですが、須崎駅の池は地面より高い所を囲って水槽のように造られています。
JR九州・久大本線、小野屋駅の池庭。古い木造駅舎は建て替えられ、風景は一変しましたが、旧駅舎時代からの池庭が、ほぼそのままの形で健在。駅舎改築や駅前が整備される場合、池庭自体が無くなってしまう事が多いように思いますが、この池はあえて残されたようです。
そして南海電鉄・高野線からもう1つ、紀伊細川駅の小さい池には丸々と太った金魚が泳いでいます。緑豊かな秘境駅で、動物からこの金魚を守るためか、周りに金網が張り巡らされています
…と、色々発見しましたが、ある駅で、下の池庭を見た時は感動すら覚えました。
駅舎屋内の階段下を見てみると・・・
柱の側にひっそりと池がありました。どこの何駅だと思いますか?実は日本ではないのです!
何と、フランスのパリ市内のベルシー駅です。
海外の駅で池庭を見たのは、今の所、さすがにベルシー駅だけですが、イタリアの駅なんかでは、木々が配された駅をいくつか見ていて、駅に緑や池を配置したくなるのは日本人に限らないものなのだと思いました。
ちなみにパリ・ベルシー駅は、北駅とかリヨン駅とか、パリの6大ターミナル駅に次ぐ、第7のターミナル駅と言え、イタリア方面への夜行列車「アルテシアナイト」や、ブルゴーニュ方面へのローカル列車、カートレインなどが発着します。しかし、6大ターミナル駅に比べ、列車本数はかなり少なく設備も控えめで地味な印象で、私がアルテシアナイトから下車した時も、他の下車した客が立ち去ってしまえば、すぐに閑散としてしまいました。
…とりあえずは以上!あとは廃れた枯池も含め姉妹サイトの関連コーナー
『駅の池庭(+枯池)』
をどうぞお楽しみ下さい。
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